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川崎市内および隣接する横浜市、町田市の昆虫撮影記録です。


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ミナミヒメヒラタアブ

久しぶりにホソヒラタアブ以外のハナアブを撮る事が出来ました。
キタヒメヒラタアブだと思うのですが・・・

ミナミヒメヒラタアブ_b0070071_16444286.jpg
ミナミヒメヒラタアブ_b0070071_16445077.jpg

(SONY α350+Sony 50mm F2.8 Macro)

mezaseguinessさんのコメントが気になり,市毛さんに問い合わせたところ

日本での昆虫研究の黎明期(明治)から近年まで,日本産の昆虫の学名を決定する際に,ヨーロッパなどの分類先進国の昆虫に似ているということで,安易にヨーロッパやアメリカに分布している種類の学名をつけることが往々にありました.

その後,研究が進んで日本や極東ロシアなどの種類が別種となる場合が多く,学名が変更となります.
明治や大正時代の昆虫図鑑と最近の図鑑での学名を比べると,このような例が結構見つかると思います.

また,キチョウやカワトンボのように研究が進んで,2種類に分かれる場合もあります.

キタヒメヒラタアブSphaerophoria philanthusとされてきた種類も,ヨーロッパから極東ロシアに分布する種類と酷似していたため混同されてきました.このSphaerophoria属の場合,非常に分類が困難なグループで,ヨーロッパでの学名が安定したのが1990年代でした.
日本では,S. taeniata=> S. menthastri=> S. abbreviate=> S. philanthus
と4回学名が変更となり,今回が5回目の変更です.

昨年,ヨーロッパから日本・ネパールなどの標本を精査した結果,交尾器の外部と内部の形状で明確に区別できることが判明し,日本産についてはインドから日本に分布するミナミヒメヒラタアブS. indianaという種類に変更しました.
ミナミヒメヒラタアブS. indianaというのも,1990年ぐらいから日本に分布しているのではないかと言われはじめた種類でしたが,キタヒメとの明確な区別点がわかりませんでした.

ハナアブ科については,未だ1930年前後の分類で止まっているグループがいくつかありますので,学名の変更がまだまだ続きます.また,学名を変更する際に近似種が
日本に分布する可能性が高い場合は,近似種と明確に区別するため和名についても
連動して変更するようにしています.
つまり,キタヒメヒラタアブS. philanthusは極東ロシアまでは確実に分布しているので,日本に全く分布していないとは言い切れないのです.

と,お答えを頂きました。
by ryoi4141 | 2009-03-31 16:45 | ハナアブ